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加賀屋商店街・高砂神社・加賀屋緑地

住之江散策で防空壕発見!

大阪市住之江区

今回は住之江周辺を散策してきました!

加賀屋商店街からスタートして商店街にそってず~っと歩くと日差しが気持ちよく差し込む住吉公園に到着しました。

住之江公園を抜けると阪神高速道路15号堺線の方へと向かう我々。。。
実はこちらの高架下には十三間川親水河川という細い川がながれているんです!

う~~ん。知らなければ見落としてしまいそうなこの川ですが、元々は十三間川と呼ばれていて、舟運や排水のために使われる大切な川だったのです。時代が変わって、それらの機能をなくしていましたが、これを復活させることで市民の憩いの場として活用できるようにしたそうです。

川沿いをず~っと歩いて行くと、小さな橋が設置されていたり遊歩道の間を水が流れていくようにされていたりしていました。ところどころが小さな公園のようになっていました。

さらに川沿いに進んでいくと大和川との合流地点に!一気に景色が広がって先ほどとはまた全然違ったコースが続いています!!

大和川は今はとても穏やかな川なのですが、そうなったのも江戸時代に川の付け替え工事が行われてからになります。付け替え工事から河川敷や大きな池の跡地が新田となりこの辺りでは、新田開発が盛んに行われました。

遠くまで続いている気持ちのいい景色を見ていると川沿いを歩き続けたいところですがここで、少し民家が並ぶ方へと足をのばしてみました。

長屋がズラリとならんだ景色を所々で見ることができました!
このあたりには長屋がとても多く、少し洋風なものなど様々な表情が伺えます!

こちらは散策していると突然民家の中に現れた不思議お家!半分以上が地面に埋まってる!?

と、思ったのですが実はこちらは防空壕だそうです!
この防空壕が作られたのは昭和20年8月14日、終戦の前日でした。
現在は物置として使われているそうですが、防空壕がこんなに綺麗な状態で残っているのは大阪ではここが唯一だそうです。
偶然ではありましたが、歴史を物語る貴重な場所を発見することが出来ました。

少し歩くと、神社が見えてきました。こちらの「高砂神社」は、
私たちが次に訪ねる「加賀屋緑地」を開いた加賀屋甚兵衛という人物が天水分大神を勧請し
その後社殿の造営をおこなって、柿本人麿神を祀ったのがはじまりだそうです。

さて、住之江散策で最後に訪れたのは「加賀屋緑地」です。
神社を出て再び民家を歩いていると緑に囲まれたおおきな敷地が見えて来ます。

ここは両替商であった加賀屋甚兵衛が開いた新田会所跡地になります!

そもそも新田会所とは、江戸時代に開発された新田の経営拠点となる場所でした。しかしながら、商家の別宅でありサロンのような場所でもありました。だからこそ屋敷や庭園は財を惜しまず作られています。

玄関口につながる門を通る前に綺麗な紅葉が見えていました。中の庭園にも期待が膨らみます!

玄関を抜けるとさっそく趣のある美しい庭が広がっていました。
2000㎡余りの庭園で、広大という訳ではありませんが築山や庭の奥に広がる池は、とても街中にあるとは思えないものでした!

加賀屋甚兵衛は茶人でもあったそうで、「鳳鳴亭」という茶室も作っています。
「日本の歴史公園100選」にも選ばれており、豪商・加賀屋がいかに粋人であったかが伺えます。

大和川の付け替えにより新田開発が盛んになったこの辺りの土地で、当時を粋に暮らして来た人々の生活を少しだけ覗くことができたような気がします。

更新日

2017.11.10

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