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「知っているようで知らなかった」を探す遠足。

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富田林寺内街

江戸・明治・大正の建物が混じり合う 富田林寺内街を歩く

富田林市

大阪府富田林市で寺内町めぐりをしてきました。

富田林駅を降りて駅から少し歩くと、いつのまにか広がってくる町家の並ぶ風景があります。

このあたりは街道が多く交わり、川の流域では農作物と良質な水に恵まれたこともあり商業地として発展したそう。
600軒ほどの町家があり、かつては酒造をはじめ米屋、布屋、鍛冶屋、油屋、大工など多くの商人や職人がいたという記録がありあす。町そのものが国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています!!

中でも、寺内町でもっとも古い町家建築を持つ旧杉山家は国の重要文化財です。建物内部も一般公開されているとのことで少しお邪魔して来ました。

江戸時代に造り酒屋だったこの旧家は、歌人「石上露子」の生家でもあります。敷地はとても広くいかに繁栄していたかが分かります。また伝統的な町家の作りでありながら、螺旋階段が設置されていたりしました!

受付の方に頼めば、「台所」にあたる場所で旧杉山家や寺内町に関する資料映像を見ることもできます。私たちも扇風機にあたりながら映像を見つつ少し休憩(笑)

旧杉山家を出て川の方に向かっていくと、今でも断片的に残っている土居を見つけることもできました。

寺内町の中心を南北に通る城之門筋は日本の道100選にも選ばれており、江戸・明治・大正という3つの時代が混じり合った街並みになっています。

また寺内町では「あてまげのみち」と言って道が交差する部分でわざと直行ではなく少しズラして見通しを悪くしています。これは、外部からの侵入者を撹乱し町を守るための工夫でした。

寺内町を歩く際に見てほしい事の一つとして、それぞれの町家の建築の違いがあります。分かりやすいものは「虫籠窓」と呼ばれる窓の形の違いです。18世紀前期から昭和初期の「窓ガラス」が普及するまでの様々な形の窓を見受けることができます。他にも鬼瓦や忍び返しにもそれぞれの家の特徴があるので違いを発見してみてはいかがでしょうか?

少し余談ですが、寺内町を出る前にこんな公園も見つけました!縮小された道路や信号がある不思議な公園で、「巨人になった気分!!」と最後の最後まではしゃぐ私たち(笑)
そういえば、町家の並ぶ景観が綺麗に残っていることもあるのか信号や横断歩道を見かけなかったなぁ。と思い返し、子供達がここで交通ルールを学べるようになっているのかな?と勝手な予想をしてみます・・・

大阪都心から30分ほどでこんな風景を楽しめると知らない人も多いかもしれませんが、季節ごとにイベントも行っているので気軽に遊びに行ってみてください!

更新日

2017.08.08

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