河内ワイン
ほろ酔いレポート! 「河内ワイン」に潜入!
羽曳野市
大阪にもワインの産地があるって知っていますか?
大阪柏原羽曳野地域は実はワインの一大産地なんです。
というわけで、今回は羽曳野市にある「河内ワイン」さんのワイナリーにお邪魔してきました。
遠くまで続くぶどう畑
羽曳野市のある南河内地方はブドウ栽培に適した地形・環境が揃っていて、ブドウ栽培自体は明治時代中期頃から行われていたそうです!
さっそくワインには欠かせないブドウを栽培している畑を見学させていただきました。
丁度ブドウが収穫時期を迎えているとのことでした。
様々な条件を把握し、ブドウを育てる
日差しの当たり方や時間で甘さ等が全く変わってくるらしく、まだ酸っぱいブドウもあれば、少し奥に入らせていただくと色付いて甘いブドウになっていました。ちなみにブドウの粒は根元に近づくほど甘いため、房の下の方から食べていくと美味しく楽しめるんだそう!
畑から少し離れ、ワイン工場へ
工場の向かいには「金食堂」というレストランがあり、昔は蔵だった建物を改装して作ったという雰囲気のある室内。
こちらでは決まったシェフがいるわけではなく、イベントや季節ごとに様々なレストランのシェフに来ていただいているんだとか。
代表取締役専務の金銅真代さん自らお料理を作られることもあるそう!
期間限定!工場だけで味わえる発酵途中のワイン
この時期(8月)だけ味わえるという、発酵途中のワインをいただくことができました。甘くて発酵中のシュワッとした舌触りは、お酒というより微炭酸の美味しいジュースをいただいているようで女性のお客さんは「これを売ってほしい!」という方も少なくないのだそう。次に、最初に飲んだものより一週間早く発酵が進んでいるというものを飲ませていただきました。これが驚き!一週間違うだけでこんなに違うのか!と全員で感じるほど先ほどのジュースのような甘みから一気にお酒に近づいていました。
ワインだけじゃないんです
こちらの緑のタンク。実はこちらでは梅酒が作られています!河内ワインさんでは元々ブランデーを作っておられたそうですが、日本人にとってなかなか馴染みのなかったブランデーは受け入れられづらく「それならば梅酒にしてしまおう!」と梅酒の製造がはじまったのだとか。今ではワインと梅酒の生産量は半々!タンクの量もたくさんありました!
樽で出来た部屋に並ぶワイン達
工場を少し奥に進み、扉を越えるとひんやり涼しい風が!ワインセラーが広がっていました。たくさんのワインボトルと、現在河内ワインさんで生産されているワインと梅酒がずらりと展示されていました。天井の木材に目をこらすとキラキラと輝いて見えます。これは、ワインに含まれる酒石酸が結晶化したもの!なんだか神秘的に見えます!!
こちらではボトルが逆さまになって並べられていますが、これはすべてスパークリングワインになるものです。シャンパーニュ製法というフランス・シャンパーニュ地方でシャンパンを造るのと同じ製法で作っています。発酵によって瓶の中の気圧は水深50メートルと同じくらいにまでなるそうで、それに耐えるためにも瓶は普通のものに比べ重くどっしりとしていました。
ちなみにこの部屋の壁、すべて解体した木樽で作られています!なるほど味があるわけですね~
涼しいワインセラーは名残惜しいですが、移動してワイン館へ戻ります。
大阪でワイン造りが発展した歴史を知る
ワイン館へ戻って2階へ上がると河内ワインさんの歴史を感じさせる資料が並べられていました。むかし販売していたという粉末タイプのジュースのパッケージや、お酒のラベルは今見るととっても可愛く見えます!
待ちに待った試飲の時間!
お酒はダメという方も美味しいブドウジュースもあるのでぜひ味わってみてほしいです!
あれもこれもと色々飲んでみたくなり、店員さんも楽しそうに勧めてくださるのでついつい止まらなくなります!止まらなくなった結果、私の記憶がだいぶ抜けているので、この美味しさは実際に河内ワインさんを訪ねてご自身で味わってみてください(笑)
ラベルがとても可愛らしく、飲んで欲しいシーンに合わせてデザインされたものになっているそうなので、ワインは普段あまり飲まないので・・・という方もラベルから選んでみても楽しいかもしれません!
作り手の愛情が見えるから、思わずどれも欲しくなる
梅酒だってもちろん試飲できます!梅酒は七福神をモチーフにして展開されており、それぞれ特徴があります。たとえば布袋さんのラベルの「布袋福梅」は梅のコンフィチュールが入っています!「そのままでももちろん美味しいですが、バニラアイスにかけると絶品ですよ!」なんていうアレンジの仕方も店員さんから教えていただきました。店員さんのお話も楽しくてついつい「こんなに買う予定じゃなかったんやけどな~」と言いながらメンバー一同しっかりお買い上げしてしまいました。
もちろんネットでも商品を買うことは可能ですが、ぜひワイナリー見学に行って地域愛溢れる河内ワインさんの魅力をもっと知ってから味わってほしいです。
河内ワインさん、今回は本当にありがとうございました!