ウイスキーボンボン/株式会社丸赤製菓糸田川商店
冬しか作れない!?作らない!? 繊細な大人のお菓子 ウイスキーボンボンの工場に迫る!!
大阪市東淀川区
ウイスキーを砂糖の殻で包みチョコレートをかけたお菓子
「ボンボン」と聞くと、大阪では「お金持ちのお坊ちゃん」のことを「ええとこのボンボン」なんていい方をしますが、「ボンボン菓子」とは砂糖のシェルで素材をコーティングしたものの総称だそう。つまりウイスキーボンボンは、中にウィスキーが入っているんです!
シェア70%を誇る国内唯一のボンボン専業メーカー
そのウイスキーボンボンのシェア70%を誇る国内唯一のボンボン専業メーカーが大阪にあるってご存知でしょうか?
それが今回工場見学に伺った株式会社丸赤製菓糸田川商店さんになります。創業は大正15年。昔ながらの製法でご家族で製造を行っています。
さっそく工場を案内していただきました。
まずは、チョコレートをかける前の砂糖の殻に包まれたウイスキーの部分を作る工程から。
工場内に入るとズラりと並ぶ木箱が。
この木箱にはコーンスターチという粉が、一つ一つ手作業で敷かれています。
この粉の管理がとっても大事かつ大変だそうで、粉が湿ってしまうと使えないので乾燥室で管理されています。それでも雨季には製造ができません。それほど繊細なお菓子なんですね。
粉を敷いたところに凹みをいれて型を作るところからスタート
このような型をコーンスターチの敷かれた部分に押し当てて型を作ります。
部屋中に広がるアルコールの香り
グラニュー糖を水で溶かして1時間ほど煮詰めたら火を止めて、ウイスキーを混ぜます。
アルコールを飛ばすため泡が出なくなるまで煮詰めるので、ウイスキーを注いだ瞬間から部屋中にアルコールの香りが広がって思わず酔っ払いそうなほど!
薄い砂糖の殻で覆われたボンボンの出来上がり
液体が流し込まれて、最後に上からも粉をリズムよくかけていきます。これを1日寝かせることで砂糖シェル部分とウイスキーの部分が分離して外側だけ固まったボンボンが完成します。
固まったボンボン。これだけでも食べちゃいたいところですが、
次はチョコレートをかけていく作業に移ります。
繊細なボンボンは手作業で並べます
少しの衝撃で割れてしまうため、出来上がったボンボンは一つ一つ手作業で機械に並べていきます。
チョコを冷却したらウイスキーボンボンの完成
ベルトコンベアーでチョコレートのトンネルをくぐると綺麗にチョコレートをまとって出てきました。
丁寧に作られたウイスキーボンボンは、甘いチョコレートと
カシュッと割れた砂糖の殻から溢れるウイスキーが混ざって癖になる味です。
フルーツ味などアルコールの入ってないものもあるので、お子さんでも楽しんでいただけます。
最近ではウイスキーだけでなく、日本酒や梅酒など新しい商品開発にも力を入れているそうで、大阪名物の一つとしてどんどん発展していくのが楽しみです。
株式会社丸赤製菓糸田川商店の皆さん、今回はありがとうございました!