もじみの天ぷら/久國紅仙堂
収穫してから1年塩漬け! 箕面名物「もみじの天ぷら」
箕面市
紅葉の名所、箕面の滝
箕面といえば滝に紅葉。今回はここからのスタートです!
滝に近づくにつれ、涼しくて気持ちい空気が流れてきます。初夏ということもあり、真っ赤な紅葉とはいきませんが爽やかな緑の紅葉に包まれるこの季節もまたとても気持ちがいいです。滝のすぐ目の前にはベンチが置いてあり滝の目の前でゆっくり座ることもできるので、みなさん写真を撮ったり談笑したりと滝の前でくつろいでいました。
少し涼んで滝道を下っていきます!
レトロな雰囲気の街並み
途中、なんとも風情のある建物が続く道にでてきました。この辺りでは川床のあるお店もあり、レトロな雰囲気の中で川のせせらぎと美味しい料理を楽しむことができるそうです。
甘い香りが漂ってきたら、もう一つの箕面名物
阪急箕面駅にだいぶ近づいてきたところで甘いいい香りがしてきました。
箕面といえば「もみじの天ぷら」も忘れてはいけません!
ということで、今回は「久國紅仙堂さん」におじゃましてお話を伺ってきました。紅葉の天ぷらをはじめ様々な箕面名物を販売されています。
発祥は1350年前といわれる紅葉の天ぷら。実はとっても奥が深い!箕面山で修行していた役行者が箕面大滝に映えたもみじの美しさを賞賛し、灯明の油でもみじの天ぷらを作り、修験道場を訪ねる旅人にふるまったのが始まりと言われています。
知ってた?結構奥の深〜い、もみじの天ぷら
衣をつけて揚げるだけ!なんて思っていましたが、これが意外と難しい。均等な衣の量や、葉の先が折れないよう油へ入れる技術が必要なんです!
体験させてもらうと一目瞭然、熟練のスタッフさんのようになかなか綺麗な紅葉の形に仕上がりません。。。
現在箕面で販売されている天ぷらに使われる紅葉の葉は、軸の柔らかい食用のものを箕面近郊の山で栽培しているそうです。まだ葉が青いうちに木の下にネットを張り、黄色く染まった葉がネットに落ちて来たらそこから綺麗なものだけを手作業で選別。
手間暇をかけているから、愛され続けているんです
選別が終わると丁寧に水洗いをして1年以上樽で塩漬けにします。塩漬けを終えると流水で塩抜きし、葉の形と向きを1枚ずつ揃えて並べていきます。衣をつけて揚げた後は、1日かけて2回に分けしっかり油を切ることでしつこくなく美味しい天ぷらが出来上がり!
店に並ぶまでに1年以上手間暇かけて出来上がっているとは知りませんでした・・・
美味しく紅葉を食べる工夫がたくさん詰まっているんですね。
久國紅仙堂さん、今回はありがとうございました!
知っているつもりで全然知らなかったことが盛りだくさんだった箕面。また来たいと思えるような場所でした。