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満月ポン/松岡製菓

丸くて軽くて香ばしいお菓子! 大阪府民が愛する「満月ポン」に迫る!!

大阪市住之江区

街中に漂うこうばしい香り
今回は「満月ポン」の工場を見学しに、
大阪市住之江区にある松岡製菓さんへ伺いました。
昭和33年創業の松岡製菓さん。
商店街や町工場があり下町風情あふれる街中にふと現れる工場からは、醤油のこうばしい香りが漂っていました。

大阪で親しまれてきた「ポンせんべい」
元々「ポンせんべい」として満月ポンのようなお菓子は大阪市内のあちこちで焼かれていました。松岡製菓さんがある加賀屋でも20軒程が「ポンせんべい」を焼いていたそうですが、現在では松岡製菓さん1軒だけになっしまったそうです。

昔ながらの製法で「満月ポン」を焼き続ける工場の中へさっそくお邪魔しました。

シンプルだから愛される
「満月ポン」を作るための材料は、とってもシンプルで「食塩」「小麦粉」、味付けのための「砂糖」「醤油」です。
「ポンせんべい」は戦後、少ない材料でも作ることができたこと、膨らますことができるため満腹感が得られたこと、などから多く作られるようになったといわれています。その製法や材料を今でも受け継いで作っているんですね。

こだわった小麦粉で生地づくり
小麦粉は数種類を組み合わせて使っているため、様々な種類の小麦粉が置いてありました!小麦粉と食塩を混ぜていきます。
混ぜると言っても、ホットケーキやたこ焼きのように液状にしてしまうわけではありません。混ぜ終わった状態を見せていただくと、パラパラの粉状でした。
小麦粉だけのときよりも少し黄色っぽくなっているのですが、これが発酵している状態なのだそう。
これに圧力を加えながら焼くことでポンッと膨らんで私たちのよく知る「満月ポン」の形になるそうです。
「粉を焼く」というのいったいどういうことでしょう・・・

粉から「ポン」になる瞬間!職人技の見せどころ
型に粉が入ると素早く整え、鉄板を奥へと差し込みます。しばらくして、鉄板を引き出すと見慣れた形へと膨らんで焼きあがってきます!!それを素早く串ですくい上げていく様子は、職人さんの技が光っていました!職人さんによって少しずつ個性が出てくるそうです。

ちなみに上の写真で焼き台に立っている方。松岡製菓の会長である松岡力王丸さんです。会長自ら焼き台に立っており、実は満月ポンのパッケージの裏面には力王丸さんのお名前も入っているんです!ぜひ確認してみてください!!

1日1t!大量のポンがどんどん出来る
二枚の鉄板を交互に動かしながら、どんどん焼きあがっていきます!焼き台は全部で11台あり、1日約40万枚、1t以上の満月ポンが毎日作られていくのだそう!!!焼きたての「満月ポン」を試食させていただいたのですが、ほんのり温かく少しもっちりしたような食感で美味しい!

回転しながら醤油をからめる
焼きあがった「満月ポン」はまだ味がついていないので、回転させながらミスト状の醤油を満遍なくかけます。醤油は堺の醤油醸造元から木樽で仕入れたものと、甘みのあるせんべい用の醤油を混ぜて使っています!その後、なが~いコンベアを2周して乾燥させます。
そうして乾燥したものは、上の階へと運ばれていきます!ライトアップされる満月ポンはなんだか堂々としていました・・・

大阪人には馴染み深い、あのパッケージ
上の階へ行くと出来上がった満月ポンが、私たちのよく知るパッケージに袋詰めされているところでした!

シンプルだからアレンジだって自由自在
マヨネーズをかけて食べたり、チーズをのせる、砕いてお茶漬けに入れるなど様々な工夫をして自分オリジナルの食べ方を楽しむ方もいるそうです。卵を使っていないので、アレルギーのある方でも食べることができます!自分だけの満月ポンを皆さんも見つけてみてはいかがでしょうか??
人の手で焼くことを今でも大事にしながら、素朴な味を守って作られた満月ポンの工場見学、発見がたくさん詰まっていました!!
松岡製菓さん、ありがとうございました!

更新日

2017.11.10

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