カバン/株式会社圓山商店
3代続くクラフトマンスピリッツ! MADE in OSAKAのBAG
大阪市北区
MADE iN OSAKAのバッグを訪ねて
開発の進む大阪駅の北側で、半世紀以上にわたりカバンの製造を続けられているのがこちら、本日お邪魔する株式会社圓山商店さん。
およそ2年前に工房の一部を改装したお洒落なお店の奥で、年代物の工業用ミシンが出迎えてくれました!
全てのパーツを手作りで
この工房で生地の裁断から縫製まで、全て行います。
一言でいってしまうと簡単なんですが、とんでもない!!
1つのカバンが出来上がるまでには、とても多くの作業が存在するんです。
カバンの底の補強などに使用されるレザー。「クリッカー」と呼ばれる機械で型を抜いたあと、レザーは分厚いので、その後の縫製がしやすいように縫製する部分だけを薄く漉いていきます。
普段目にする完成品からは、決してわからない繊細な作業ですね。
カバンづくりは分業制
この他にもエンブレムの型押しや、革の断面である“コバ”を保護しながら美しく見せる「コバ塗」といった作業も全て機材を揃え自社で行います。これらの作業をそれぞれ専業で行う会社もあるそうですが、圓山商店さんでは、納得のいくカバンづくりのため、できる限り自社の工房で行います。
半世紀以上にわたり、縫い続ける。
およそ70年前、先々代が始めた着物の洗濯を行う「洗い張り屋」から始まった圓山商店さん。
その後、カバンの製造を始め、ビニール素材の圧着機もいち早く導入。なんとあのダッコちゃん人形の製造もしていたとか!
在阪の大手スポーツメーカーのスポーツバックも手掛けるなど、その技術の高さは多くの信頼を得てきました。
確かな技術を持って新しいチャレンジ!
2代目となる現会長(左)は、1970年の大阪万博の時にアメリカ館のグッズも手掛けるなど、行動力抜群のアイデアマン!
社長(中央)は、大阪市内でスニーカーショップを営む栗原さん(右)と、10年前から新たなブランド「Mouth Deliciousシリーズ」を展開。当初は、およそ1年も試作を繰り返したんだとか。
「MADE in OSAKA」のカバンとして、ファッションという新しいジャンルへ挑戦されています。
カバンづくりの奥深さを知る
今回の取材では、なんと縫製の体験をさせていただきました!スタッフ一同、工業用ミシンを前にドキドキです。
取材中、皆さんの手慣れた作業を拝見して、出来そうな気になってた自分が恥ずかしい!!!
見るとやるでは大違い。縫製ひとつとっても技術とスピードのすごさがわかります!
もちろん、職人さんに難しいところは手伝っていただき、素敵なポーチが出来あがりました。
会長のサインまでいただいて(笑)。
細部まで妥協せずに、納得のいくカバンづくりを日々追求する圓山さん。
これからも新しいアイデアで、OSAKAから素敵なバッグを発信していって下さい!
株式会社圓山商店さんの皆さん、本日はありがとうございました!